国債が映す日本経済史
商品の詳細
日本の国債発行を担った『ミスター国債』が語る!!
軍事公債の反省から戦後20年間収支均衡を貫いてきた日本財政が、
昭和40年度おそるおそる国債発行を再開した。
その後の半世紀は、ニクソン・ショックに始まり、日本経済機関車論、
金融危機を経て現在にいたる、加速度的財政節度喪失の歴史・・・
『財政再建に奇手奇策は無い。王道あるのみ』
本書では、長年財政金融の現場で当事者としてこうした歴史に関わってきた
筆者が、実体験に基づき、国債のこれまでを通して、これが映し出す日本経済史を検証し、将来への教訓を訴え、警鐘を乱打する。
目次
【第1章】戦争・インフレの反省とその風化の歴史
第1節 戦争の影を引きずる国債揺籃期
第2節 昭和40年度国債発行再開と財政硬直化キャンペーン
第3節 10年目ごとのタブー破りで特例国債依存体質
【第2章】揺籃期から暗黒時代までの国債発行・流通市場
第1節 挙国一致型シ団消化
第2節 国債暗黒時代
【第3章】
暗黒時代脱却後、金融・債券市場発展の原動力に
第1節 金融自由化の尖兵へ
第2節 短期国債誕生秘話
第3節 郵貯窓販実現まで
第4節 国債市場の高度化・グローバル化、シ団の終焉
【第4章】
国債残高膨張をもたらしたもの
第1節 すべての始まりはニクソン・ショックから
第2節 国債膨張の仕組-プライマリー・バランス分析の決定版-
第3節 歳出膨張を招いた政治的・社会的力学
第4節 消費税の算盤勘定はまだ赤字
第5節 警告を発しなくなった市場
【第5章】
財政はだれのものか、進むべき道
第1節 財政破綻は国民生活の破綻
第2節 「インフレで借金帳消し」はさらに危険な幻想
第3節 財政破綻状態を招いた主要な要因と教訓(まとめ)
第4節 「財政は国民のもの」と訴えた福田赳夫大蔵大臣
第5節 進むべき道