兜町からウォール街
- 兜町からウォール街
汗と涙のグローバリゼーション - 著者:斎藤惇
出版社:株式会社金融ファクシミリ新聞社
ISBN:4-906537-54
発売日:2000年4月7日
定価:1,210円(税込)
楽天kobo販売価格:968円(税込)
商品の詳細
『市場でバリューのある人間になれ』
数奇な運命と言うか、一九六三年に野村証券に入り、
十年程の間、長崎、堺と地方支店の営業マン、いわゆる
個人営業をやっていた私に突然、ニューヨークへ落下傘
で飛び下りろとの社命が下った。
証券市場の国際化に貢献した筆者が自らの半生を振り返る!!
目次
【はじめに】
【第一話】NYへ出発
突然のアメリカへの勤務
三十二歳から英語の特訓
アメリカの始まりは珍道中
【第二話】ウイニペグ研修
日本語を忘れて
興銀・黒澤さんに先を越される
中国人と社交性
【第三話】セキュリティーズ・アナリスト
今までの方法で日本株式が売れない
ウォール街の夜学で勉学
アナリスト協会へ入会
【第四話】日本株営業
ソニー株が事始め
社交だけでは株は売れない
質の高い営業
独りで日本株式を売る
ジャパン・ファンドの始まり
リサーチ営業を教わる
トヨタ・ダットサン・スバルを売る
ユダヤの世界を垣間見る
アメリカの投資家を日本に招待
【第五話】日本からのお客さん
日本企業の米国でのプレゼンテーション
本田技研がオハイオに工場建設
【第六話】ソロモンのザ・ルーム
トレーディング・パワー
グットフレンド氏とカウフマン氏
【第七話】オプション モダン・ポートフォリオ・セオリー
日本株式の本格売買
手数料自由化と日本株
フィナンシャル・エンジニアリング
日本株の大量注文がまいこむ
アメリカ証券取引のプロの哲学
【第八話】六・一国債問題
アメリカ国債を日本国内で販売
為替差損の発生
豪ドル債の販売
六・一国債を海外に売る
オイル・マネーが日本国債を売る
ブルネイに日本国債を売る
「世界の中の日本」をアピール
ソ連で日本国債を売る
ソ連秘密警察に尾行される
世界百か国の中央銀行を集めたセミナー
【第九話】外国債券販売
再びアメリカへ
子供の教育で悩む
アメリカ国債を日本が買い始める
アメリカの財政赤字を日本が埋める
プライマリー・ディーラー
スプリンケル・ボンドの日本販売
佐藤証券局長の先見性
【第十話】シカゴ市場の活躍
オコーナーの話
キャッシュ・フロー分析と企業価値
マッキンゼー・セミナーに参加
アメリカの底力
【第十一話】八十九回債の大ディール
債券担当部長
日銀との問題
債券暴落
ブローカー業務の難しさ
債券の価格
経験の教えるもの
【第十二話】新商品開発
金貯蓄の拡大
セキュリタイゼーション
海外にペーパー・カンパニーをわざわざ作る
【第十三話】世界のスタンダードへ
過保護とひ弱
ルールの差で日本の富が世界に放出される
貸株市場
市場主義
機会の平等
アジアの四大市場
自由度とコスト競争の勝者がアジア市場を制す
世界金融センターへの道のり
情報公開と企業評価
野村の国際戦略
【第十四話】黒船の入港
残念至極
野村を去る
【年表】
【あとがき】